2021年6月18日金曜日

第10回 平和美術展

家に残っているスライドを出してきて修復するきっかけがあったんですが、その後別に選別された箱がみつかり、せっかくですので修復作業の続きをやりました。建て替える前の東京都美術館の大彫刻室が写ってたのでお見せします。

オリンパスペンSで撮られたハーフサイズのスライド



第10回平和美術展とあります。平和美術展は初回が1952年ですから、これは1961年だと思います。翌年の第8回世界青年学生平和友好祭 ヘルシンキ大会(1962年)への募金箱があるのでつじつまが合います。


この階段と天窓は記憶にあります。


Nie! とドイツ語なので、この壁面はドイツからの招待作家でしょうか。


ブルガリアからの招待作家のようですが、このキャプションの字はざんねんながら読めません。


この鉄製の台座は今でも東京都美術館で使われてます。


佐藤忠良 1961年作の「仔羊」ですが「農婦」という題です。


岩野勇三 作ですが題名が読めません「若い女」でしょうか。
「岩野勇三作品集」講談社のカタログレゾネにある「むすめ」1961年作 木彫 准等身 (消失)だとおもわれます。






デュープした状態のポジフィルムです。このようにカビとビネガーシンドロームにやられてました。


なるべく残った粒子を活かすべく、色域選択をもちいてマゼンタのみになってしまった色を寒色に振ることを少しずつ繰り返しました。


最後にゴミやカビ跡をスポッティングした様子です。
このコマはマウントから出さなかったので、アルコールで拭いたゴミが枠周辺に集まっちゃってますね。