車での移動が必要な丸彫り等身のタイプを一人で電車で撮影に行けるようにできないかと考え、ボディー部を張り子紙に置き換えることにしました。これが成功しましたので報告します。
頭部と手は木彫等身像から共有させます。
木彫の人像から直接張り子をとる。まずは離型のための古新聞を糊をつけずに貼る。
張り子紙を貼るための生麩糊。
張り子用の漉き返し和紙を生麩糊で貼る。
木彫人像から張り子紙を剥がし、木彫の頭部を入れて裏から頸受け部を張り子で作っているところ。
収縮がはげしく麻糸で縫わなければ閉じなかった。
リブに板を渡して写真三脚(撮影時の下半身の役目)のネジ穴を設ける。
そろった張り子の部品。退けてしまった部分に張り子紙を足していったのだが、収縮とイタチごっこになり、最後は耐水性を持たせながら貼るために絵画用のアクリル・エマルジョンで張り子紙を貼り足した。
露出する部分を絵画用アクリル絵の具で塗る。なお、木彫の人像にはバネを使って間接部を連結したが、張り子タイプには輪ゴムを使った。
張り子タイプの人像を使った初めての撮影行の荷姿。かなり大型のゴンゴロゴロゴロです。バスには乗せてくれました。
代々木公園 音楽堂にて