2022年11月23日水曜日

鉋の台堀りの勘所

 25年ほど前、せんえつながら鉋の台の堀り方の指導をしたことがあって、その時描いた図を掲載しておくことにします。
真鍮口埋めの鉋の台堀りの写真とあわせてご覧くだされば、
なにかのお役に立つかもしれません。


① 鉋の各部の名称


② 刃の仕立て

③ ウラ金など下ごしらえ


④ スミつけ



⑤ 堀り


⑥ 刃を抜き差ししつつの堀りと台頭の面取り


台堀り時の耳の部分の面取り ダイヤモンドやすり使用



⑦ 屑の出方と木っ端返しの断面図


⑧ ウラ金の押さえ釘の入れ方













その他 雑マメチ












2022年6月22日水曜日

プリンター EPSON PX-5600 の廃インクタンクが満タンになる

ついにプリンターの廃インクタンクが満タンになりました。エラーメッセージがそれを伝えてきました。最近メーカーからインクの生産終了の通知がきたので (その後撤回されましたが) インクを大量に買い置きしたばっかりだったので、これは困った。



EPSON PX-5600ですので、廃インク修理サービスも終わってる。自分でやるしかない。うまくいかなかったらそのまま資源ごみと燃えないゴミに粉砕して捨てるのを覚悟で分解をはじめました。



タンクまでたどり着けず、パッド類交換まで分解が進みませんが、廃インクをタンクまで運ぶビニールチューブが、プリンターに向かって右側の側面から2本でてきました。そこでスプリングクランプを外し廃インクタンク側に注射器を挿しますと、廃インクと思しき液が吸い出てきます。




60ml は出たでしょうか。2本いっぺんにやったほうが出るようです。フェルト状のパッド類にはインクがあまり染み出していないのが見てお分かりとおもいます。手の届くスポンジ状のパッド類はアルコールを沁ませネトネトのインクをヘラで掻きとっておきました。


廃インクタンクからの廃インクの搔い出し終わりましたが、「廃インク限界エラー解除ツール」なる呪文をプリンターに送ってやらねばならず。それを千円で購入しました。以下のようなものです

「(メールで即時お届け)プリンターの廃インクエラーを簡単解除 ” EPSON(エプソン)プリンター対応”  WIC Reset Utility(廃インク吸収パッド限界エラー解除ツール)1台1回分(メールにて即時お届け) 安心の全額返金補償付 ¥1,080」



なんとか動き始めました。やれやれです。その後、数ヶ月頻繁に使ってますが、廃インクを掻き出した量のぶん動いてくれる気配です。










2022年5月15日日曜日

土日画廊における個展 肖像の研究8 無事終了

土日画廊における個展「肖像の研究8」の展示おわりました。

皆様、ありがとうございました。























2022年3月30日水曜日

個展のおしらせ 岩野亮介展(肖像の研究8)






岩野亮介展 肖像の研究8

2022年4月14日(木)ー5月1日(日)
OPEN : 木,金,土,日曜 12:00 -19:00 CLOSE : 月,火,水曜

於:土日画廊
東京都中野区上高田 3-15-2 Tel / Fax 03-5343-1842



西武新宿線「新井薬師前」徒歩5分
中野駅北口からバス
「新井薬師駅」経由 「江古田駅」行き・「池袋駅」行き





 

2022年2月3日木曜日

ブルース以前 8X10カメラによる精緻な高速シャッター








LPジャケットに使われている写真は、ニューディール政策時代のFSAの写真ではなくて、湿板で写真を撮りはじめたウイリアム・ヘンリー・ジャクソンが、乾板の8X10吋カメラで撮ったとても古い1902年の写真です。
「Waiting for the Sunday Boat」と題があり、メンフィスではなく一連の1902年の写真からフロリダとも思われますが。



William Henry Jackson - Waiting for the Sunday Boat



William Henry Jackson - True lovers of the muse master







William Henry Jackson

ウィリアム・ヘンリー・ジャクソン

184344(Keeseville, New York)- 1942630

アンクルサムのモデルになったSamuel Wilsonの甥

Troy, New York Rutland, Vermont で幼少期をすごす。

1869 ユニオンパシフィックからの委託を受けて鉄道ルートに沿った風景を記録。

湿板のステレオグラフィックカメラ、8X10吋のカメラ、場合によっては18X22吋のカメラを使用。

「風と共に去りぬ」の撮影の技術顧問を務めた。










2022年2月2日水曜日

古いブルースの編集盤






ニューディール政策時の FSA:農業安定局の写真家をしらべていたら、古いブルースの編集盤に使われている写真がすべて FSAの写真家のものだと気づきました。これらはパブリックドメインになっているのかもしれません。

左上から、2枚は Dorothea Lange の写真、2枚目はジョージアではなくてノースカロライナ。3枚目は Walker Evans 。4枚目は Jack Delano 。中段の左から2枚は Marion Post Wolcott 、撮影場所のジュークジョイントはクラークスデイル。次の2枚は Ben Shahn 。下段の左から3枚は Russell Lee 。さいごは Dorothea Lange の弟子の John Collier Jr. でジョージアとありますがニュージャージーかもしれない。






2021年11月30日火曜日

Nikon COOLPIX P330 にアナモルフィックレンズをつける

 前回は PENTAX Q10 に16mmシネ用のアナモルフィックレンズ (Kowa Prominar Anamorphic-16) をつけて撮影しましたが、Nikon P330 のレンズの前にアナモルフィックレンズをかざしたところ35mm換算で85mmからケラれなく使えることがわかりました。Q10 の1/2.3型に対しひとまわり大きい1/1.7型のセンサーなので意外でした。
P330には沈胴時にレンズが収まる動かない9mm厚のアルミの筒がありますのでここを利用してアナモルフィックレンズ
につなげたいと思います。アルミといっても樹脂の上に両面テープで付いているだけなので注意が必要ですが。
PENTAX Q10 の 06レンズ同様、P330はピント合わせに鏡胴の長さが変わりませんから、85mm (35mm換算)時にレンズが伸長したときにアナモルフィックレンズと接するように取り付けたいとおもいます。



COOLPIX P330 からレンズを覆うようにアナモルフィックレンズに連結するためのチューブ。白樫を使いましたが干割れがあったようで、ドリルで刳ったところ割れました。接着して次の工程へ。

このような形。


こちらがカメラ側。


スリットを入れる。これを金輪で締めるつもり。
内側に黒塗装。


金輪づくりのロウ付け作業。


見ればお分かりとおもいます。カメラ側とアナモルフィックレンズ側を締め付ける金輪です。そして、その漆焼付け塗装。






ネジはこの後、六角穴つきボルトに交換しました。

かなり実用に足る大きさと形になったと思います。カメラをONにして、木の筒の中でP330のレンズが望遠側の85mmまで伸長して、アナモルフィックレンズの後玉に接するわけです。前玉が動かないで合焦しますのでオートフォーカスも問題なく行えます。アナモルフィックレンズにもヘリコイドがあり距離目盛りが符ってありますからこちらは目測で。これをよく忘れがちです。厳密には距離計をいっしょに持ち歩くべきでしょうかね。スマホのアプリで距離計ってありましたっけか。


Nikon P330 はPENTAX Q10 とおなじ 3000 X 4000 pixel の画像が得られますので、前回にやった正方形を画面に入れて撮影したものを伸ばして得られた値 3000 X 7654 pixel でフォトショップで作った「アクション」を使って自動処理します。絞り値の関係か四隅がケラれる場合がありますので、その時は長手方向を少しトリミングすることにしてます。



























2021年11月29日月曜日

PENTAX Q10 にアナモルフィックレンズをつける

 以前に35mmフィルム用のアナモルフィックレンズをAPS-Cサイズのデジタルカメラに装着して撮影することをしたんですが、いかんせん大型化してしまい、もっぱら16mmシネカメラ用のアナモルフィックレンズに関心がいってしまいました。みなさん考えることは一緒のようで、なかなか安価に手に入りません。35mm用のアナモルフィックレンズと同等かそれ以上の価格です。
ようやく中古価格相場的なものが知れたころ、Kowa Prominar Anamorphic-16 なるレンズを「カビ跡あり」了承のうえで購入
しました。

理屈からかんがえると16mmシネのイメージサークルをカバーするデジカメのセンサーは
1/2.3型でありますので、PENTAX Q10を用意しました。実際、手でカメラの前にアナモルフィックレンズをかざすと35mmシネ用のときとおなじに、カメラ側のレンズが105mm (写真カメラの35mmフルサイズ換算) 以上でないと四隅がケラれてしまいます。PENTAX Q10の場合ですと06ズームレンズの20mmの箇所です。



PENTAXの接写装置のベローズが無くなってしまっているものがありましたので、それをベンチに作ってみました。

Kowa Prominar Anamorphic-16 の外径が39mmで、M42のボディキャップをぎりぎり削ってペンタックスのベローズIIのねじこむ。Kowa Prominar Anamorphic-16の付属のフランジのネジの切り上げが短く届かないので木のリングを介して締め込むことにした。

カメラの雲台づくり。止めネジを延長した。


ベローズIIにとりつけ。




PENTAX Q10 の 06レンズは合焦に前玉の位置は変化しないので、できるだけアナモルフィックレンズに近づけて固定。オートフォーカスが問題なく使えます。ただ、アナモルフィックレンズのヘリコイドの距離目盛りを目測で合わせます。


16mmシネで使われていたときには撮影と上映にコンバージョンレンズである同じアナモルフィックレンズをつければ問題ないのですが、実際のところどれだけ左右に圧縮されるのか分かりません。
正方形を撮影してみました。

Q10に写った正方形の画像です。これをパソコン上で正方形になるように伸ばしますと。
3000 X 4000 pixel が 3000 X 7654 pixel に伸びたところで正方形になりました。1.9倍近いです。
しばらくこの値で伸ばしていきましょう。フォトショップのアクションにしてしまえば、ファイルにいれて「自動処理」から「バッジ」で一括で処理できますね。








フジGS645のグリップがなぜかありましたのでつけてみました。







御茶ノ水の2枚はカメラの光軸がずれたか、ケラれましたので、長手を 7050 pixel にトリミングしました。



さて、ここで手持ちの Nikon COOLPIX P330 にアナモルフィックレンズを手でかざしたところ、センサーが Q10 の1/2.3型より大きい1/1.7型にもかかわらず、35mm換算85mmのところでケラれず写るのです。この光学的な理屈はわかりません。
すぐに P330 にアナモルフィックレンズがつくように工作してみました。次回にお伝えします。